ヨシュア記12章 山地、低地、アラバ、傾斜地、荒野、およびネゲブ

ヨシュ12:8「これらは、山地、低地、アラバ、傾斜地、荒野、およびネゲブにおり、ヘテ人、エモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人であった」

ヨルダン川を渡ってすぐにエリコの町があり、エリコの隣の町アイになるとすでに山地のなっており、「傾斜地」と書かれているのはアイのような町を指していると思われます。ヨシュアの征服地は西と南の地へと続き、ヨルダン川を北上しガリラヤ湖に至るまでの地はアラバという一語で書かれています。イスラエルの戦った王たちはそれぞれの地に散らばっており、聖書によれば低地や荒野、さらにネゲブと書かれています。ネゲブ地方はエルサレムからは100キロほど離れているので、日本で言うならエルサレムは鹿児島、ネゲブ地方は種子島ぐらいの緯度になります。1948年のイスラエル再建国のときは、イスラム系のアラブ人だけが先住民でしたが、ヨシュアのときは最低でも6種族が約束の土地に住んでおり、神はこれらのすべての部族を根絶やしにせよと命じられたのです。主はヨシュアに「強くあれ。雄々しくあれ。あなたはイスラエル人を、わたしが彼らに誓った地に導き入れなければならないのだ。わたしが、あなたとともにいる(申31:23)」と励まし、ヨシュアも神のことばに奮い立ち約束の地を占領することができました。ヨシュアと戦った31人の王たちが弱かったとは思いませんが、ヨシュアの後ろには主がついておられたのです。