ヨシュア記10章 日よ。ギブオンの上で動くな

ヨシュ10:12「主がエモリ人をイスラエル人の前に渡したその日、ヨシュアは主に語り、イスラエルの見ている前で言った。「日よ。ギブオンの上で動くな。月よ。アヤロンの谷で」」

太陽は太陽系の中心なので、太陽自身が動くことはありません。太陽も月も止まったのなら、それは地球が止まったことを指しています。それともエモリ人との戦いが長く続いたので、イスラエルは太陽がなかなか沈まなかったように感じたのでしょうか。アインシュタインによるなら時間と空間の関係は相対的で、それは観察者の視点にもよることがわかっています。列車に乗っている人と、遠くから列車を眺めている人とでは時間の流れが違っているのです。極端な例は「浦島太郎」で、もし光の速さで竜宮城まで行ったのなら、戻ってきたときに何十年と時間が過ぎていてもおかしくないのです。しかし、ヨシュアの奇跡は、モーセの葦の海が割れたこと(出14:21)、ヨルダン川がせき止められ(3:17)、エリコの城壁がときの声とともに崩れ去ったこと(6:20)など、科学的な説明ができないことが多くあります。モーセの時代にアマレク人との戦いで、ヨシュアモーセの手が下がらないように支えた経験があります(出17:10-11)。今回はイスラエルがエモリ人を打ち負かすまで、太陽が動きませんでした。聖書には主が人の声を聞き入れたことは先にも後にもなかった、とあります(14)。神が太陽を止めたのはおそらく、これが最初で最後だったのではないでしょうか。