ヨシュア記9章 主にかけて彼らに誓った

ヨシュ9:19「そこで族長たちはみな、全会衆に言った。「私たちはイスラエルの神。だから今、私たちは彼らに触れることはできない」」
神にかけて誓ったのはいいですが、彼らは神に尋ねてることをしませんでした(14)。ヨシュアと族長たちは、みすぼらしい彼らを疑わず、イスラエルにとって害はないと判断したのでしょう。ギブオンの民は、「彼らと何の契約も結んではならない。容赦してはならない(申7:2)」と主が聖絶を命令した民の中の1つでした。ギブオンは戦いにも強い民族で、「ギブオンが大きな町であって、王国の都の一つのようであり、またアイよりも大きくて、そこの人々はみな勇士たちであったからである(10:2)」と書かれています。彼らが自分を卑下してまで、イスラエルとの戦いを避けたのは出エジプト、シホンとオグを打ち破ったことが強烈な印象としてあったからです(9-10)。出エジプトは40年以上前のことですが、シホンとオグを破ったことは記憶にまだ新しい出来事でした。シホンとオグは当時のカナンの地ではかなりのビッグネームだったようで、相当規模のギブオンもシホンとオグが負かされたなら、自分たちも危ないと悟ったのだと思います。ギブオンの作戦は、エデンの園のサタンの誘惑に似ています(創3:1-5)。このぐらいなら神に聞かなくても、自分たちで判断して大丈夫だろう…サタンはそういう状況を作り出すのが天才的なのです。主の判断を仰がず、主の名前で誓ってしまい、泥沼に落ち込む様子がこの9章に書かれています。