2コリント5章 古いものは過ぎ去って

2コリ5:17「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました」

「古きもの」のギリシャ語は「archelaos(アヘラウス)」は「古い時代」とも訳せる名詞です。英語では「the old」と定冠詞がついています。誰もが罪の中を育ってきた時代があり、すべての人に歴史があるでしょう。そのすべての人の歴史は他には変えられない唯一のもので、英語の定冠詞が付けられたのだと思います。「わたし、このわたしは、わたし自身のためにあなたのそむきの罪をぬぐい去り、もうあなたの罪を思い出さない(イザ43:25)」とあるように、罪がぬぐい去られたら、神のほうで思い出さないと書かれています。パウロは神との「和解」ということばを何度も使っています。英語では「reconcil」あるいは、名詞「reconciliation」といい、互いの意志が一致することを示しています。それは神の一方的な愛のように見えますが、人が罪を赦して欲しいと願わなければこの愛も受けることができません。それはキリストを信じる信仰によって神が義と認め(ロマ3:22)、キリストを通して古い自分を捨てることができるのです。罪を定める律法の規定は今もユダヤ人たちは守っています。しかし、キリストの十字架のみが罪を消し、神との和解を実現させる唯一の方法なのです。