エペソ3章 内なる人を強くして

エペ3:16「どうか父が、その栄光の豊かさに従い、御霊により、力をもって、あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように」

パウロは「御霊」という単語を頻繁に使っています。神が御霊を地上に送り、御霊が人のうちに働き「助け主」となってくださるのです。聖霊については、異言を伴うとか伴わないとかいろいろな議論がありますが、主が送ってくださった助け主は信じる者の心にいます。「キリストの御霊を持たない人は、キリストのものではありません(ロマ8:9)」とあるように、キリストを信じる者と御霊はセットになって機能します。聖霊の語りかけは小さいので、ともすれば聞き逃してしまうこともあるでしょう。しかし、心を神に向けて祈り心を持って生活しているなら、心に自分とは違う思いがあることに気がつくときがあります。人はそれを「導き」などと称し、その声に従うとき自分の道が開かれることがわかります。それでも、自分が望む方向に思いは行きがちで、御霊の声と肉の思いとを見分けることは難しいのです。どのような結果になっても、たとえ自分の願ったとおりにならなくても、その声に従うならすべては益に変えてくださいます(ロマ8:28)。自分がこうなって欲しいと願う思いばかりを先行させるなら、神の御心とはかけ離れていくでしょう。なぜなら、神の思いは人の思いよりも高く、その道は人の道とは違っているからです(イザ55:8)。