エペソ4章 いっさい口から出してはいけません

エペ4:29「悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。ただ、必要なとき、人の徳を養うのに役立つことばを話し、聞く人に恵みを与えなさい」

なかなか難しい課題をパウロは書いています。ヤコブも「舌を制御することは、だれにもできません(ヤコ3:8)」と言っています。悪いことばをいっさい口から出すことはできなくても、悪いことばをしゃべらないように努力することはできます。舌をコントロールすることができなくても、思いを改めて、人の役に立つようなことばを話すように常に考えることはできます。イエス様は「口から出るものは、心から出て来ます(マタ15:18)」と言われ、喋ることばは心から出るものだとわかります。何を思い、考えるかによって人の喋ることばは決まって来ます。思いが聖く、正しいものであるなら話すことばもそのように変わっていくでしょう。それは、「キリストの満ち満ちた身たけにまで達するため(13)」とあるように、キリストに近づくためのものです。態度、行ないも大切ですが、話すことばも同様に大切なものです。逆に、言うことだけ立派であっても、行ないが伴わないなら人はその人の言うことを信じなくなるでしょう。ヤコブが言うように行ないによって信仰を見せることも重要なのです(ヤコ2:18)。エペソの教会には、他の教会よりもワンステップ上の教えが要求されています。