1テモテ2章 宣伝者また使徒に任じられ

1テモ2:7「そのあかしのために、私は宣伝者また使徒に任じられ――私は真実を言っており、うそは言いません――信仰と真理を異邦人に教える教師とされました」

日本の教会では牧師が立てられ、牧師の権限で多くの事が決定されていますが、初代教会には多くの働き手がいたようです。それは教会の規模にもよるでしょうが、大人数になればなるほど働き手は必要です。コリントの手紙の中には「使徒、次に預言者、次に教師、それから奇蹟を行なう者、それからいやしの賜物を持つ者、助ける者、治める者、異言を語る者などです(1コリ12:28)」とあり、8種類の務めが書かれています。また、エペソの手紙では「ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を伝道者、ある人を牧師また教師(エペ4:11)」とあり、5種類の務めがあることがわかります。パウロは宣教者、使徒、教師に任命されたのだと次の手紙にも書いており(2テモ1:11)、自分の立場をはっきりさせています。手紙では預言や奇跡を行なう者については多くは書かれていませんが、初代教会では当たり前のようにこれらの人々がいたことがわかります。パウロはもともとガマリエルのもとで厳しい律法の教育を受けた者で(使22:3)、律法の知識は豊富でした。彼が教師に立てられたのは、律法を知るユダヤ人たちにイエス様が律法を第一に考えていたことや、律法を完成させるためには、完成者キリスト・イエスを信じるしかないことを知らしめるためだったのです。