ガラテヤ6章 を煩わさないように

ガラ6:17「これからは、だれも私を煩わさないようにしてください。私は、この身に、イエスの焼き印を帯びているのですから」
パウロがガラテヤの諸教会に送った手紙の目的は、間違った教えがガラテヤの教会に広まったことを危惧してのことです(1:6)。おそらくパウロの権威をおとしめるような言い方をしたのでしょう。パウロは手紙の前半で、自分がいかにしてキリストと出会い、キリストの直接の召命を受けて使徒となったことを書いています(1:14-2:5)。そして、福音はユダヤ人だけのものでなく、すべての人のものだと説明しています(3:28)。誰かが、パウロの伝えている福音は間違っていて、キリストはユダヤ人だけのもので律法によって救われる…というような誤った福音を広めていたようです。パウロは一つ一つ、誤りを訂正していき、律法によってキリストを信じるのではなく、愛と信仰によって信じるのだと説いています(5:6)。おそらく割礼の有無をかなり攻められたのだと思います。手紙のかなりを割いて割礼について語っています(5章)。もし、御霊を帯びたのなら、御霊によってキリストにある愛の教会へと成長できるでしょう。パウロは最後に「私を煩わさないように(17)」と念を押しています。ガラテヤの手紙は1通だけです。それはこの手紙で、ほとんどの問題は解決できたからです。