1ペテロ3章 悪をもって悪に報いず

1ペテ3:9「悪をもって悪に報いず、侮辱をもって侮辱に報いず、かえって祝福を与えなさい。あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのだからです」

ペテロはもう1つ「善を行なっていて苦しみを受け、それを耐え忍ぶとしたら、それは神に喜ばれることです(2:20)」と書いていおり、これもまた召された理由としてあげています。召される理由としては、耐え忍ぶことと、祝福を与えることが書かれていますが、人生の中では難しい選択になります。これはイエス様の言われた「自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい(マタ5:44)」に通じるもので、さすがイエス様の一番弟子ペテロは、イエス様の言われたことをよく理解していました。「悪をもって悪に報いず」は、人にはどうしても復讐心が心に宿っており、自分が受けたダメージはそのまま相手にも与えようと考えがちです。しかし、そのこと自体がサタンの誘惑なのです。「侮辱をもって侮辱に報いず」も同じで、侮辱されて気持ちのいい人などいません。相手も同じぐらい恥ずかしい目に遭わせようと思ってしまいます。ペテロはそのような相手には祝福を与えなさいと言います。キリストを信じる者たちにはすでに祝福があります。どんなにこの世で辛い思いをしても、神のもとに行くことができるし、神とともに永遠に生きる保証があります。辱めは一時的なものです。一時的なものと永遠のいのちを比べるなら、侮辱した相手を祝福しても損はないでしょう。