詩篇121篇 まどろむこともない

詩121:3「主はあなたの足をよろけさせず、あなたを守る方は、まどろむこともない」

黙示録には新天地の様子が描かれ、新天地では太陽も月もなく、夜もありません(黙21:22-23)。もともと神は眠ることがなく、夜が来たからといってまどろむこともないのです。黙示録の新天地では人は新しい体が与えられ、眠ることもないようです。それならば、最初から人をそのように造ればよかったのにと思ってしまいますが、最初から完全な体を与えるならば、神はあわれむことができません。それはパウロも「神は、すべての人をあわれもうとして、すべての人を不従順のうちに閉じ込められたからです(ロマ11:32)」と言っているように、肉を持つがゆえにあわれみを得ることができるのです。そこに律法を与えて、はたして人が律法を守って生きていくことができるかどうかをご覧になり、御心にかなう者にはあわれみと恵みを施しています。代表的なのはダビデの人生でしょう。ダビデには主の油注ぎがあり、ダビデ自身も主への信仰を持っていました。しかし、ダビデの人生は順風満帆ではなく、多くの障害や敵に囲まれていたのです。その中でダビデは神を思い、神にすがり、神に語りかけていました。この詩篇の歌い手は自分の助けは天から来ることを知っていました(2)。誰も助けれくれないと感じるときでも、天におられる神はずっと見守ってくださっているのです。