ガラテヤ4章 女から生まれた者

ガラ4:4「しかし定めの時が来たので、神はご自分の御子を遣わし、この方を、女から生まれた者、また律法の下にある者となさいました」

エス様はマリヤから生まれました(ルカ2:7)。彼女が処女のままで子どもを授かったので、夫ヨセフはマリヤを人々の前にさらして石打ちにあわせたくなかったので、内密に離婚しようとしていました(マタ1:19)。しかし、マリヤにもヨセフにも主の使いが現れ、生まれてくる子は民を救う者、すなわちメシヤだと告げられました(マタ1:21)。イエス様は神の使いの告げた約束のとおりに生まれ、肉をもつ者となりました。この段階でイエス様は律法の下にある者とされ、神からあわれまれる対象となられたのです。それは「神は、すべての人をあわれもうとして、すべての人を不従順のうちに閉じ込められたからです(ロマ11:32)」とあるように、「不従順」つまり肉に閉じ込められた存在となったのであわれみを受けることができるようになったのです。完全な人間にあわれみは必要ありません。イエス様は、肉を持ち、律法の下にいたため、神に対してご自分を捧げることができたのです。神の考えた無謀とも思えるこのご計画は、人を創造する前、天地を創造されたときにすでにあったのだと思います。それほど肉の誘惑は強く、人を完成させるためにはご自身のいのちを掛けないと無理だと言うことがわかっていたからです。すべては人を愛するためだったと思います。