詩篇122篇 よくまとめられた町として

詩122:3「エルサレム、それは、よくまとめられた町として建てられている」

ダビデの時代はまだ近隣との戦いが続いており、エルサレムに主の家を建てようとしても、それは主がお許しになりませんでした(1王8:19)。その大きな理由としては「あなたは、わたしの前に多くの血を地に流してきたからである(1歴22:8)」とあるように、戦いのために多くの流血を主が嫌ったからです。ダビデは主の宮を建てることはできませんでしたが、できる限りの準備はしていました。ダビデは神殿の場所まで指定しており、それはモリヤ山上にあったと書かれています(2歴3:1)。エルサレムにはエブス人がいましたが、ダビデは彼らと戦いエルサレムを首都としました(2サム5:7)。ダビデは街を城壁で囲み要害として、隣国がせめて来られないようにしています(2サム5:9)。おそらく町の整地もダビデが行ない、住みやすい環境を作っていたのでしょう。それが「よくまとめられた町(3)」という表現につながったのだと思います。契約の箱はダビデの作った簡易的な天幕に置かれ(2サム6:17)、そこには聖所、至聖所もなく2つを仕切る幕もありませんでした。この詩篇を読む限り、ダビデエルサレムを非常に気に入っており、主の箱を運んで上ってきて安置したときも喜んでエポデをつけて踊っていたのもうなずけることです(2サム6:12)。