エレミヤ12章 彼らが聞かなければ

エレ12:17「しかし、彼らが聞かなければ、わたしはその国を根こぎにして滅ぼしてしまう。―主の御告げ―」
聖書の神は2者択一を迫ります。主のことばに従うなら繁栄と祝福を、そうでないなら滅びが与えられた条件です。人は天国か地獄を選択しなければならず、その中間はありません。もし、第3の選択があるのならそれも考えるべきなのでしょう。しかし、聖書には2つの選択肢しか書かれていません。神がアダムに「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい(創2:16)」と言われて以来、人には選択する自由が与えられました。それが良いか悪いかは別にして、人が神の与えられた地上で自分が考え、自分で判断することを認められたのです。しかし、神は人が罪を犯したのを知り、人に善悪を知る木のないところで住むようにされました。それ以来、「あなたは私を知り、私を見ておられ、あなたへの私の心をためされます(3)」とあるように、いつも人を見ておられ、人が神に従うかどうかを調べておられるのです。そして、心の正しい主の目にかなった人に主のことばを授け、神のことばに従うように導いておられます。しかし、イスラエルとユダの国の民はそのことばに耳を傾けず、自分たちの思い通りに生き、主から離れてしまいました。それだけでなく、あれほど主が忌み嫌われる偶像を作り、拝んでいたのです。エレミヤの授かった主のことばがユダの国の民にはどう聞こえていたのでしょうか。