エレミヤ26章 ざわいを思い直そう

エレ26:3「彼らがそれを聞いて、それぞれ悪の道から立ち返るかもしれない。そうすれば、わたしは、彼らの悪い行ないのために彼らに下そうと考えていたわざわいを思い直そう」
ヨナ書の中にも同じような記述があります。ヨナはニネベに行き、悔い改めなければイスラエルの神によってニネベは滅ぼされることを伝えました(ヨナ3:4)。するとニネベの人々は悪の道から立ち直ろうと努力したのです。王はたちあがり王服を脱ぎ、荒布をまとい、灰の中にすわったと書かれています(ヨナ3:6)。そして、王は断食を布告し、民に荒布をまとって主の前に傾ぎつくことを命じました(ヨナ3:8)。聖書には「彼らが悪の道から立ち返るために努力していることをご覧になった。それで、神は彼らに下すと言っておられたわざわいを思い直し、そうされなかった(ヨナ3:10)」とあります。つまり、このことを知っている者は神が悪から離れようと努力する者にわざわいを思い直されるのがわかったはずです。エレミヤの預言の最初にこのことが語られ、そのあとにユダ国がシロのようになり万国ののろいとされることを預言しています(6)。わざわいを思い直そうと主が提案しておられるのに、ユダの民はその本意が伝わっていません。それどころか同じような内容を預言したウリヤは殺されそうになっています(20-21)。本来ならばニネベの人々より、イスラエルの神を信じるユダ国の民が真剣にエレミヤのことばを受け取るべきでした。エレミヤはアヒカムのおかげで命は助かりましたが、これ以上主のことばを伝えるなら危ない状況に陥ったのです。