エレミヤ11章 わたしの契約を破った

エレ11:10「彼らは、わたしのことばを聞こうとしなかった彼らの先祖たちの咎をくり返し、彼ら自身も、ほかの神々に従って、これに仕えた。イスラエルの家とユダの家は、わたしが彼らの先祖たちと結んだわたしの契約を破った」
旧約の「約」は約束、あるいは契約の約です。主に従うなら恵みと繁栄を、主に従わないなら呪いと滅びを与えられるというものです。この契約はモーセの時代に語られ、その後モーセには十戒とあらゆる律法が与えられました(出19-24章)。どの戒めも大切なものですが、やはり最初に書かれている戒めは最も重要だと考えた方がよさそうです。その戒めは「あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない(出20:3)」というものです。にもかかわらず、イスラエルの民はほかの神々に走り、偶像を造って拝んでいました。その行為が最も主に忌み嫌われることだとわかっていながら、裏切っていたのです。現代の我々は聖書を読むときにそんな簡単なことをなぜ守れないのだろうかと思ってしまいがちですが、単純にほかの神の偶像を拝むことだけが、主を裏切る行為とは限りません。世の中には多くの誘惑があり、心を楽しませるものがそこら中に転がっています。趣味程度なら許されるようなものでも、度が過ぎると心はそれに奪われてしまいます。昔ならばテレビ、今ならスマホでしょうか。とくかく神が生活の中心、人生の中心になければなりません。サタンは人と神を引き離すためなら、あらゆる誘惑をしてきます。