エレミヤ14章 私の目は夜も昼も涙を流して

エレ14:17「あなたは彼らに、このことばを言え。『私の目は夜も昼も涙を流して、やむことがない。私の民の娘、おとめの打たれた傷は大きく、いやしがたい、ひどい打ち傷』」
神が涙を流すことがあるのかどうかはわかりませんが、預言の中では「涙を流して、やむことがない(17)」と言われています。それほどイスラエルの民の罪は重く、神の忍耐も限界に達したようです。ヨシヤ王の断行した宗教改革だけでは主は納得せず、ヨシヤ王のあとの4人の王すべてが主に従わず、偶像を拝み続けました(2王23:32、2王23:37、2王24:9、2王24:19)。エレミヤがユダ国の罪を認め「私たちは自分たちの悪と、先祖の咎とを知っています。ほんとうに私たちは、あなたに罪を犯しています(20)」と言い、なんとかして思い直してもらおうと「御名のために、私たちを退けないでください。あなたの栄光の御座をはずかしめないでください(21)」と懇願しています。しかし、主のご計画は進んでおり、エレミヤはただ民に神のことばを伝え、もしかしたら悔い改めることがあるかもしれないとかすかな望みを託されています。ただ時間的にはすでに遅かったのです。「今、彼らの咎を覚えて、その罪を罰する(10)」とあり、ユダの民としてはせめてバビロン捕囚に遭う前に、心を入れ替えて悔い改め、70年のときを過ごすようになるだけです。