エレミヤ15章 モーセとサムエルがわたしの前に立っても

エレ14:17「主は私に仰せられた。「たといモーセとサムエルがわたしの前に立っても、わたしはこの民を顧みない。彼らをわたしの前から追い出し、立ち去らせよ」」
この章では、ユダへのさばきとエレミヤへの保護が書かれています。エレミヤはもし主の前に立ち帰り、他の民のところには戻らないように警告されています(19)。そのうえで「わたしはあなたを、この民に対し、堅固な青銅の城壁とする。彼らは、あなたと戦っても、勝てない。わたしがあなたとともにいて、あなたを救い、あなたを助け出すからだ(20)」と約束されています。いっぽうでは、ユダの国民に対しては「モーセとサムエルがわたしの前に立っても(17)」と歴代の預言者の名前を挙げて、仮に主に従順なモーセやサムエルが訴えたとしても、主の決定はくつがえされないことを明言しておられます。その大きな理由として「ユダの王ヒゼキヤの子マナセがエルサレムで行なったことのため(4)」だと語られています。主は最大限の努力と忍耐をもってユダが立ち返るのを待っておられました。しかし、ついに主の忍耐にも限度が訪れてしまいました。「わたしはあられむのに飽いた(6)」ということばに主の忍耐が一線を超えてしまったことを物語っています。ユダの国民は「死」「ききん」「剣」そして「とりこ」に定められたとおりに従わなければなりません(2)。そのどれに当たるかは主の御心次第です。