1列王記17章 露も雨も降らないであろう

1王17:1「ギルアデのティシュベの出のティシュベ人エリヤはアハブに言った。「私の仕えているイスラエルの神、主は生きておられる。私のことばによらなければ、ここ二、三年の間は露も雨も降らないであろう」」

この雨の降らない一連の出来事は、大雨が降ることで完結しています(18:45)。3年が終わるころ、エリヤとアハブは会って、エリヤの大きな奇跡を見ることになります(19:19-40)。それまでエリヤは主がご計画された3年を雨が降らないもとで過ごさなければなりません。最初はケリテ川のほとりで、川の水とからすの運んでくるパンと肉で生き延びていました(5-6)。しかし、3年のひでりは厳しく、エリヤの住んでいた川のほとりも、川が枯れたことで住めなくなります(7)。次にエリヤが遣わされたのは、最も貧しいと思われるやもめとその息子が住むところでした(12)。このシドン人と思われる女は異邦人ながら、エリヤの神を信じていました(12)。彼女のいつわりのない告白で、彼女の家には一握りの粉と少しの油しか残っていないことを知ったエリヤは、彼女の信仰に応じるように粉も油も尽きることはないと告げるのです(14)。それでも息子が病気で亡くなったときには、エリヤに文句を言っています(18)。エリヤもお世話になった家族に不幸が訪れることを良しとはしませんでした。エリヤもまた、血の通った情のある男だったようで、神に必死で祈り求め、息子を生き返らせ(22)、このことにより女は真の神は誰かを知ることになるのです。