1列王記16章 オムリの子アハブは

1王16:29「オムリの子アハブは、ユダの王アサの第三十八年に、イスラエルの王となった。オムリの子アハブはサマリヤで二十二年間、イスラエルの王であった」

ユダ王アサはレハブアム、アビヤに次いで王になった3代目の王です。たった3人の王がダビデの血筋を保って変わっていく中で、イスラエルの王は7人の王が代わっています。ヤロブアムはエフライム人でしたが、バシャはイッサカルの出身で(15:27)、ヤロブアムの子ナダブを暗殺して王になりました(15:28)。バシャは預言者エフーに主からのさばきを宣告され(2-4)、そのとおりに彼の子エラ(8)の時代にジムリがエラを暗殺し王になりました(10)。しかし、彼はオムリの反乱の知らせを聞くと、自ら王宮に火を放ち自殺しています(17-18)。オムリはサマリヤを首都にした王でもありました(24)。彼は「彼以前のだれよりも悪いことをした(25)」とあるように、主の前に正しくありませんでした。それどころか彼の息子アハブはイスラエル歴代王の中でも最悪で、バアル、アシェラに仕え(32-33)、シドン人イゼベルを妻にめとっています(31)。このイゼベルがアハブよりも悪く、二人の間にはアタルヤという娘がいて(2王8:26)、アタルヤはユダ王ヨラムと結婚しています(2王8:26)。アタルヤはマナセと並ぶユダ国最悪の王で、異邦人でした(2歴22:12)。