1列王記21章 彼の印で封印し

1王21:8「彼女はアハブの名で手紙を書き、彼の印で封印し、ナボテの町に住む長老たちとおもだった人々にその手紙を送った」

この時代には王には複数の妻がいたり、めかけがいたりしたものです。しかし、イゼベルは王の印を触れるほどに王の権威に近く、仮に他の妻がいたとしてもイゼベルは容赦なく彼女らを蹴落としたでしょう。この夫婦のしたことは、王の立場でなくても許されることのない大きな罪です。主はエリヤにすぐにことばを授け、アハブがどのように死ぬかを預言させました(17-19)。アハブは戦場で一兵士のふりをして変装し、イスラエルの王には王服で戦いに出るように言っています(22:30)。王の姿だと敵の的になることを避けるためです。小心者のアハブの性格は最後まで直ることはありませんでした。聖書には「ひとりの兵士が何気なく弓を放つと(22:34)」とあり、全く偶然に放った矢がアハブの胸当てと草摺の間を射抜いたのです。おそらく、これは偶然ではなく、神のご計画だったと思われます。何かこざかしいことを企んでも、主の前には通用しません。アハブ本人はうまくいくと思ったかも知れませんが、主の目にはすべて見られています。アハブは死にましたが、悪の元凶であるイゼベルはまだ生きています。彼女が死ぬまでには、第2列王記の9章まで待たなければなりません(2王9:30)。