エゼキエル4章 日数にして三百九十日

エゼ3:6「わたしは彼らの咎の年数を日数にして三百九十日とする。その間、あなたはイスラエルの家の咎を負わなければならない」

390日と40日を足すと430となり、エジプトで奴隷だった期間と重なりますが、エゼキエルがエジプト時代の咎を負う必要はないので、出エジプトとは関係ないでしょう。当時のユダヤ暦では360日を1年としていましたから、エゼキエルが同じ方向に横たわっていた日数は1年を超える時間です。それが終わったなら今度は別の方向を向いて寝て40日間、つまりひと月以上寝返りをうつことができません(6-7)。「わたしが追いやる国々の中で(13)」というのは、バビロンのことでしょう。神の追いやられた国では聖いとか汚れたとか言っておられず、いやおうなしに主の嫌う汚れたものを食べなければなりません。同じバビロンに捕囚にあったダニエルは、やはり食べ物について難しい環境にありました。ダニエルと3人の仲間は王の食べるごちそうを与えられていましたが、それらはユダヤの律法では食べてはいけないものばかりだったのです(ダニ1:8)。主を恐れる4人は世話係に野菜だけをくださいと頼み、彼らはごちそうを食べる他の少年より顔色も良く、からだも肥えていたとあります(ダニ1:15)。エゼキエルは同じことが一般の人たちにも起きることだと預言し、みずから臭いパンを食べて見せたのです。