エゼキエル24章 互いに嘆き合うようになる

エゼ24:23「頭に布を巻きつけ、足にサンダルをはき、嘆いたり泣いたりしないようになる。ただ、自分たちの咎のために朽ち果て、互いに嘆き合うようになる」
喪に服する慣習は国によって違います。当時のイスラエルの風習としては、大声をあげたり、頭のターバンを取り、サンダルを脱いで、口をおおう仕草をしていたようです(17)。そのようないつも通夜などで見かける光景はなくなると、エゼキエルは預言します。主はエゼキエルにゼデキヤ治世9年の10月10日を記すように命じています(1)。あと1年半足らずで、バビロンが攻め込んできて、エルサレムは陥落します。バビロンが攻めて来たときには、食料も尽き、城内には疫病が蔓延し、多くの抵抗する者たちは容赦なく剣に倒されてしまいます。もう誰が死のうが関係ない状態です。自分の親しい人が死んだとしても、頭のターバンをはずし、履き物を脱ぐような余裕はありません。そのことを示すためにもエゼキエルは自分の妻が亡くなったにも関わらず、喪に服する態度を見せず、泣くことさえできませんでした(18)。バビロンが入城するなら、泣いているひまもなくなります。ともすれば、自分の命が危ないのです。ただ、そのことが起きたことは自分たちの罪のためだと知ることになります。「互いに嘆き合うようになる(23)」は成就するでしょう。彼らは、誰のせいでこのようなことが起きたか自問するようになるのです。