エゼキエル30章 エジプトにさばきを下すとき

エゼ30:19「わたしがエジプトにさばきを下すとき、彼らは、わたしが主であることを知ろう」

1970年代にサダトがエジプトの大統領だった頃は、エジプトもアラブ連盟のリーダー的立場でアラブの盟主とも呼ばれていました。しかし、4回にわたる中東戦争で経済的にも窮し、イスラエルと和平を結んだことでアラブ連盟から離脱しています。現在では湾岸協力会議(GCC)が発足し、サウジアラビアUAEバーレーンオマーンカタールクウェートの6カ国で経済や防衛等の協力を進めています。その中でも新アラブの盟主となったのが、サウジアラビアです。2022年にサウジの皇太子がエジプトを訪問し、新旧のアラブの盟主が協力を話し合いました。それはアラブ諸国パレスチナ問題を終結させ、イスラエルと手を組んだほうがより良い結果が期待できると考え始めたからです。エジプトはアラブ人の国ですが、本人はエジプト人だと主張します。厳密にはエジプト民族とアラブ民族は違っています。テーベもメンフィスも世界遺産に登録され、多くの観光客を集めていますが、ほとんど人は住んでおらず主のさばきにあった都市が(14-16)そのまま放置された状態です。エジプトはイスラエルの隣にあり、常に敵対、交流の対象となりました。これからもエジプトは隣人としてイスラエルに関わっていくのでしょうか。