列王記3章 家畜のための水がなくなった

2王3:9「こうして、イスラエルの王は、ユダの王とエドムの王といっしょに出かけたが、七日間も回り道をしたので、陣営の者と、あとについて来る家畜のための水がなくなった」

戦争の際は敵陣に侵攻していく場合、必ず補給ルートを確保しながら進んでいかなければなりません。第二次世界大戦では、インド領インパールをイギリスから奪還するための「インパール作戦」が行なわれました。このとき日本軍はインパールの街にさえ入れば食料は無限にあると考え、無謀な行進を続け、結果的には餓死する兵士も出て失敗に終わっています。イスラエルの王ヨラムはアハズの次男で、長男アハズヤが病死したために急きょ王になりました(1:17)。そのため戦争の実績もなかったので、進軍の仕方も知らなかったのでしょう。7日もロスするのは、兵士たちにも負担がかかります。しかも、水の補給のことを考えていなかったために、その場で立ち往生してしまう結果になっています。エリシャは「風も見ず、大雨も見ないのに、この谷には水があふれる。あなたがたも、あなたがたの家畜も、獣もこれを飲む(17)」と預言し、そのことは主の目には小さいことだ(18)と言っていますが、人の目には十分に不思議なことです。人が困難に直面するなら、試練は自分たちを懲らしめるためだったと思いがちですが(10)、主には必ずご計画があります。自分だけの考えだけで判断せず、神と相談するのも必要です。

youbube チャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCiH2__OOu9VDtHgMvYg6fjA