2列王記6章 斧の頭を浮かばせた

2王6:6「神の人は言った。「どこに落としたのか。」彼がその場所を示すと、エリシャは一本の枝を切って、そこに投げ込み、斧の頭を浮かばせた」

何気ない逸話ですが、こういう話の中にも主の御心が隠されているのでしょう。鉄のかたまりが水に浮くことはありません。水に浮く可能性があるとしたら、鉄の形がお椀や舟のような空気を中に囲むような形状ならば可能でしょう。エリシャの投げた枝によって、鉄でできた斧の頭は浮かんできています。話のきっかけは、預言者たちの住む場所が狭くなったので、ヨルダン川の川辺にそれぞれの住む場所を作ろうとしたことからです。エリシャは話を聞いて「行きなさい(2)」と言うだけで本人はその場にとどまるような雰囲気でした。しかし、預言者の一人が一緒に来て欲しいとの要請でエリシャも行くことになりました(3)。この話は借り物の斧の頭を落としたしもべが、エリシャの投げた枝によって見つかり拾い上げたことで終わっています(7)。はげ頭をからかわれたエリシャが、子どもたちをのろったこともエリシャの逸話としては残っていますが(2:23-24)、何か神のご意志が反映されているかと言うとそのような気配はなく、ただエリシャが短気だったことがわかります。それに比べるなら、この斧の頭のことはエリシャに心の余裕と人を思いやる感情が備わっているように思えます。

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