1歴代誌14章 あなたより先に出ているから

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1歴14:15「バルサム樹の林の上から行進の音が聞こえたら、そのとき、あなたは戦いに行け。神はすでに、ペリシテ人の陣営を打つために、あなたより先に出ているから」

ここでの「神」は「elohim(エロヒム)」が使われています。この神は、おそらくヒゼキヤのときにユダ国を救った「神の使い(2王19:35)」と同じ意味ではないでしょうか。とにかくダビデの軍隊よりも先に出てペリシテの陣営を打つ備えをしていてくれたのです。ダビデはことあるごとに主に伺いを立て、主のご意志を確認してから動いています。主とともに歩むという姿勢は、ダビデから大いに学ぶべきだと思います。神の作戦は的確で、正面突破が必要なときにはそう指示し、もし敵の力の方が勝っているようならこのように迂回を勧めています(14)。ダビデには多くの勇士がいましたが(12章)、それでもペリシテとの戦いには充分な備えと作戦が必要でした。何でもかんでも頭から突っ込むような向こう見ずのようなことはダビデはせず、かならず主に伺っています。もし、どんなことでも自分勝手に判断し主への伺いを忘れるなら、それ相応の責任を取らされるでしょう。バテ・シェバとの一件もその代表的な出来事だと言えます。その頃のダビデは戦いは部下に任せ、夕暮れまで床にいたとあります(2サム11:1-2)。主に伺いを立て、先陣を切る勇者の姿はそこにはありません。何事もうまくいくときサタンのささやきは心に響くのです。