1歴代誌10章 みずからの不信の罪のため

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1歴10:13「このように、サウルは主に逆らったみずからの不信の罪のために死んだ。主のことばを守らず、そのうえ、霊媒によって伺いを立て」

サウルの死について書かれているのは第1サムエル記の最後です(1サム31:5)。長い歴代誌の系図の後にくる最初のイスラエルの歴史はサウルの死からでした。そしてサムエル記はサウルの死を何の注釈もなく書かれていますが、歴代誌では「主のことばを守らず、そのうえ、霊媒によって伺いを立て、主に尋ねなかった(13-14)」とあります。霊媒によって伺いを立てたのは、サムエルが死んでからのことです。それまでにサウルは国中から霊媒や口寄せを追い出していました(1サム28:3)。サムエルが生きている間はまだ主のことばに従う姿勢があったようです。しかし頼りにしていたサムエルが死ぬと、主に対してどのように祈ってよいかわからず霊媒師に頼ったのです。聖書には「サウルは主に伺ったが、主が夢によっても、ウリムによっても、預言者によっても答えてくださらなかったので(1サム28:6)」と書かれています。この書き方だと主が夢によって語るのを待ち、ウリムとトンミムによって結果を期待し、預言者のことばを当てにしていたとも取れ、みずから祈ったという印象はありません。つまり、サウルはへりくだることもせず、主の前にこうべをたれて祈ることはありませんでした。