1歴代誌17章 羊の群れを追う牧場からとり

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1歴17:17「今、わたしのしもべダビデにこう言え。万軍の主はこう仰せられる。わたしはあなたを、羊の群れを追う牧場からとり、わたしの民イスラエルの君主とした」

「立身出世」という言葉が日本にはありますが、これは自分から身を立てて世に出て高い位に就くことを示しています。ダビデの場合は、何の前触れもなく羊の番をしていただけなのに、主に呼ばれ油そそがれ王になりました(1サム16:11-13)。サムエルがエッサイのところへ訪ねたとき七人の息子たちは家にいましたが、8番目のダビデだけは牧場で羊の番をしていたのです。ダビデが呼ばれ家の中に入るといきなり頭に油が注がれます。そして、サウルに仕え(1サム16:21)、ゴリアテを倒し(1サム17:49)、多くの戦いで戦果を挙げ(1サム18:5)、ダビデは誉れの高い者となりました。それはダビデは王になっても神を忘れず、神だけに目をとめてともに歩むだろうという主の確信によるものだと思います。しかし、ダビデにしてみれば「私がいったい何者であり、私の家が何であるからというので、あなたはここまで私を導いてくださったのですか(16)」と首をかしげるばかりです。ここまでしてくださった神にお礼の気持ちを込めて何かを捧げようとすることは当たり前のことです。神殿はダビデの感謝の現われでした。ただ神はダビデの主を思う心を大事にしていたのだと思います。