1歴代誌6章 ルベン部族、ガド部族

 

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1歴6:63「メラリ族の諸氏族には、ルベン部族、ガド部族、ゼブルン部族から、くじによって十二の町を与えた」

ルベン、ガド、マナセの半部族はヨルダン川の東に放牧地を割り当てられていました(民32:33)。彼らがレビ族に与えた土地というのは、モーセに言われてあらかじめヨルダン川を渡って征服しておいた土地のことです(民32:39)。67節からはレビ族に与えられた放牧地の名前が列挙されています(67-81)。レビ族は町と同時に放牧地を与えられており、主にささげる傷のない牛や羊を育てたり(出29:1など)、やぎなどを飼っていて常に全焼のいけにえに備えていました。放牧地の数から推測するなら、おそらく当番制でささげる羊や牛は順番に各レビ族の中から持ってくるようになっていたのだと思います。おそらくこれらの割り当てが決まったのはヨシュアの時代です。これほど詳細にレビ族の系図と割り当て地を書き記しているのは、歴代誌が祭司によって書かれたからだと思います。少なくとも祭司目線なのは確実で、列王記は預言者の目から見たイスラエルの歴史、歴代誌は祭司の目から見たイスラエルの歴史として書かれています。特にレビ族は家系を重んじ、もしレビ族以外の部族が奉仕に当たるなら大きな問題となってしまいます。そういう意味では、ダビデがエポデをまとって主の前で踊ったという記述は、興味深いことです(2サム6:14)。