2歴代誌35章 聖なる箱を

youbube チャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCiH2__OOu9VDtHgMvYg6fjA

2歴35:3「それから、彼は、全イスラエルを教え導く者であり、主の聖なる者であるレビ人たちに言った。「聖なる箱を、イスラエルの王ダビデの子ソロモンが建てた宮に据えなさい。もう、あなたがたにとって肩の重荷にはなるまい。そこで今、あなたがたの神、主と、主の民イスラエルに仕えなさい」

この記述だけを見るなら、契約の箱はソロモン神殿にはなかったことになります。いったい、祭司も大祭司も聖所や至聖所で何に向かって仕えていたのでしょうか。ただ、律法の書が長い間見つからなかった事実があり(34:18)、ヨシヤは律法のことばを聞いたとき衣を引き裂いたことが書かれています(34:19)。それはおそらく、律法に書かれていることと違うことを行なっていたか、あるいは書かれていることを全くなされていなかったことによる憤りの表れだと思います。ヨシヤの祖父マナセが55年の治世と長く(33:1)、その息子アモンはたった2年で家来に暗殺され何もする猶予はなかったと思われます(33:24)。マナセはヒゼキヤが取り壊した高き所を築きなおしていますので(33:3)、このとき契約の箱を移動させたのかもしれません。歴代誌にはヒゼキヤは「神の宮の奉仕、律法、命令において神に求め、心を尽くして行ない(31:21)」と書かれているので、律法の書はこの頃にはあったと推測できます。それに伴い、契約の箱も主の宮にあったように思えます。そもそも、契約の箱を持ち運ぼうとすることはあり得ないことです。しかし、歴史のどこかで契約の箱は移され、ヨシヤは元に戻しています。