2 列王記22 章 ユダの王が読み上げた書物

2王22:16「主はこう仰せられる。見よ。わたしは、この場所とその住民の上にわざわいをもたらす。ユダの王が読み上げた書物のすべてのことばを成就する」
律法の書が宮の中で見つかったのは、偶然でしょうか。これもマナセの悪行の影響かもしれません。マナセが生まれたのは、ヒゼキヤが寿命を延ばされた15年の間のことです(21:1)。ヒゼキヤはマナセに対して、主を恐れることを教えませんでした。ヒゼキヤが亡くなり、マナセが王になると、12歳の若いマナセはいきなり偶像を復活させ、民に異邦の神を拝ませたのです(21:9)。彼の在位は55年とイスラエルとユダの両国の間で最も長いものでした(21:1)。約半世紀にわたってほかの神を拝み続けた間に、祭司たちも本当の律法によるいけにえの捧げ方や、しきたりなどを忘れていったのではないでしょうか。それほど55年という年月は長かったのです。ヨシヤ王が26歳のときに律法の書は発見されています(3)。いくらヨシヤが主の目にかなうことを行なっていたとしても(3)、律法の書なくしては、どの行為が御心なのかわからなくなってしまいます。しかも、大祭司ヒルキヤが律法の書を見つけたとあります(8)。神殿に仕える祭司たちが律法を知らないで、適当に自分たちの方法でいけにえなどを捧げていたのなら大問題です。ヨシヤが衣を引き裂いたのは、今まで主に仕えていた方法が主のことばとおりでなかったかもしれないからです。