ゼパニヤ1章 主の大いなる日は近い

ゼパ1:14「主の大いなる日は近い。それは近く、非常に早く来る。聞け。主の日を。勇士も激しく叫ぶ」
ゼパニヤはヨシヤ王の時代の人だと書かれています(1)。ヨシヤ王は8歳で王になり31年間王であったので、そのあいだに活躍したことになります。彼の4代前にはヒゼキヤ王の名前があり(1)、王家の出身だということがわかります。おそらく、王に近い存在でヒゼキヤ直系なら、ヒゼキヤの宗教改革のことも知っていたでしょう。もちろん、その後の王マナセやアモンについての悪行も知っていたと思われます。ゼパニヤの預言をヨシヤ王が読み、心を改めて宗教改革に進んだのかどうかはわかりませんが、内容からするとあたかも主の大いなる怒りが近い印象を受けます。ヨシヤはマナセが復活させた偶像を排除し(2歴34:3-4)、その後律法の書が発見され(2歴34:15)、主に立ち返ろうと努力していました。そのきっかけがゼパニヤの預言なら、ゼパニヤはヨシヤ王に大きな影響を与えた預言者だと言えます。それでも、ゼパニヤの預言した内容は厳しく、イスラエルの民にとっては辛いものでした。角笛が吹かれる前に、多くの民が悔い改め、主からのさばきを免れるためにも、ヨシヤ王の宗教改革は速やかに行われたのです。しかし、民の中には異教の神を忘れられず、拝み続けた者もいたようです。主の目は厳しく向けられていました。