ゼパニヤ1章 偶像に仕える祭司たち

ゼパ1:4「わたしの手を、ユダの上に、エルサレムのすべての住民の上に伸ばす。わたしはこの場所から、バアルの残りの者と、偶像に仕える祭司たちの名とを、その祭司たちとともに断ち滅ぼす」
ゼパニヤがヨシヤ王の時代の預言者なら、ヨシヤ王がイスラエルの全土から忌みきらうべきものを取り除いたことは知っているはずです(2歴34:33)。曽祖父にあたるヒゼキヤ王もまた「高き所を取り除き、石の柱を打ちこわし、アシェラ像を切り倒し、モーセの作った青銅の蛇を打ち砕いた(2王18:4)」とあるように、ユダの国から偶像を取り除いた王です。しかし、ヒゼキヤの子マナセは偶像を復活させ(2歴33:3)、ヨシヤの宗教改革もゼパニヤによれば、バアルを信じ、偶像に仕える者たちがいたことがわかります。さらにゼパニヤは「屋上で天の万象を拝む者ども、また、主に誓いを立てて礼拝しながら、ミルコムに誓いを立てる者(5)」がいたことも語っています。ヨシヤの時代に律法の書発見されたとき(2王22:8)、エルサレムの住民すべてが主の律法に従うと契約したはずです(2王23:1-2)。たとえヨシヤが聖書が伝えるように「彼の生きている間、彼らはその父祖の神、主に従う道からはずれなかった(2歴34:33)」としても、すべての国民がそうであったわけではありません。おそらく、主の前で契りを交わしたとしても、今まで仕えていた偶像を拝むことはやめることができなかったのだと思います。