サタンが投げ落とされたとき

黙12:9「こうして、この巨大な竜、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれて、全世界を惑わす、あの古い蛇は投げ落とされた。彼は地上に投げ落とされ、彼の使いどもも彼とともに投げ落とされた」
どうも時系列が前後しているようで理解が難しい章です。終わったこととこれから起きることが交差しているように思えます。イエス様は70人の弟子を送り出したとき「わたしが見ていると、サタンが、いなずまのように天から落ちました(ルカ10:18)」と言われています。つまりサタンが落ちたのはイエス様が見ていたときです。聖書に「さて」という言葉がはさまるときは、時間が全く異なっているか、飛んでいるときです。7説の「さて」は、前節までの女と赤い竜との時間と別のときだと考えられます。そうするとヨハネはイエス様が見たサタンの落ちるときまで、時間をさかのぼり、そのとき天で何が起きたかを目撃したのかも知れません。イエス様は70人の弟子たちに「わたしは、あなたがたに、蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を授けたのです(ルカ10:19)」と言われています。これが終末の預言であったとしても、イエス様が生きているときに弟子たちに勝利を与えたのは事実です。これは回復の真理を指しているのだと思います。私たちクリスチャンには、御名によって何でもできる権威が回復しつつあるのです。それは逆に言うと終末が近づいている証拠ではないでしょうか。