試みる者

マタ4:3「すると、試みる者が近づいて来て言った。「あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい」」
もし、わたしがサタンならもっと幼い時代のイエス様を誘惑するでしょう。しかし、ルカによるならば12才のイエス様には、すでに神殿にいる教師たちと論じるほどに賢かった…とあります(ルカ2:46)。サタンが直接、イエス様と向かい合ったのはこのときが初めてです。この後、弟子たちや周りにいる人たちの心を操り、イエス様に何度も挑戦を繰り返すのですが、ひょっとしたら直接誘惑ができるチャンスはこれが最後かもしれません。サタンとしてはここでイエス様をつまづかせ、この後の十字架に行くまでに父なる神と引き離しておきたいものです。天では主の前に頭をかしげ、仕える姿を見せるサタンですが(ヨブ1:6)、イエス様が肉体を持った瞬間から態度は一変します。ひょっとしたら肉の欲ゆえに、イエス様が誘惑に負けるかもしれない…サタンの誘惑は人の最も弱点である3点に絞られていました。「食べること」「主を試すこと」「他の神を拝むこと」、この3点が崩れれば人は神から離れてしまいます。特に最初の誘惑は辛らつだと思います。食=金(富)と考えるなら、日本人にはつらい課題なのではないでしょうか?