エノクの300年

創5:22-23「エノクはメトシェラを生んで後、三百年、神とともに歩んだ。そして、息子、娘たちを生んだ。エノクの一生は三百六十五年であった」
文面の通りに考えるなら、エノクは300年間神とともに歩んだことになります。それ以前の65年は神とともに歩んでいなかったわけです。65才のときに何があったのでしょうか?エノクの言動はエノク書に書かれていますが、現在は偽典とされているために、聖書と同じ立場で語ることはできません。しかし、パウロとユダがエノクを引用していることから、彼らがエノク書を読んでいたことは間違いありません。ヘブル書では「エノクは死を見ないように移され(ヘブ11:5)」とあるように、主がエノクを取られたのは死を経験することがないようにだったことがわかります。それでも聖書にあるエノクの記述はあまりにも少なく、詳しいことはわかりません。65才のときに主に出会い、それ以降300年主とともに歩んだことがエノクのすべてです。私たちは同じように言えるでしょうか?クリスチャンとなって、死ぬまで主とともに歩んだ…と言えるなら、主は死から解放してくださり、新しい命を与えてくださるでしょう。