詩篇40篇 巻き物の書に私のことが

詩40:7「そのとき私は申しました。「今、私はここに来ております。巻き物の書に私のことが書いてあります」
詩篇の中にはキリスト、あるいはメシアを示しているであろう詩がいくつかあります。詩篇40篇はヘブル人の手紙の中でも引用されており、そこでは「さあ、わたしは来ました。聖書のある巻に、わたしについてしるされているとおり、神よ、あなたのみこころを行なうために(ヘブ10:7)」という表現になっています。詩篇では「私」はダビデのことです。少なくともこの詩を歌ったのはダビデ自身です。ヘブル書では「わたし」はキリストのことだと書かれています(ヘブ10:5)。イエス様はパリサイ人たちにキリストは誰の子か、と尋ねたことがあります(マタ22:42)。ダビデの子だと答えるパリサイ人に「ダビデがキリストを主と呼んでいるのなら、どうして彼はダビデの子なのでしょう(マタ22:45)」と言っています。キリストはダビデの子でなくても、ダビデ聖霊にみたされ、キリストのことばを語っているのは事実です。十字架上の「わが神、わが神(マタ27:46)」は、ダビデが歌った詩でなく(22:1)、3000年の時を超えて聖霊に満たされたダビデの口を通してイエス様が言ったことばだと思います。40篇も同じくダビデ聖霊が下りキリストのことばを授けたのです。