長子の権利は誰の手に?

創49:5「シメオンとレビとは兄弟、彼らの剣は暴虐の道具」
ルベンはヤコブの子供の中で最も早く生まれ、長子でした。しかし、父のめかけビルハ(つまり他の兄弟、ダン、ナフタリにとっては母親)と関係を持ってしまったため、ヤコブから長子の権利は剥奪されてしまいます。次男、三男のシメオンとレビは、妹ディナをはずかしめたヒビ人を皆殺しにした経緯があります(34章)。それゆえ、ヤコブはふたりを怒りにまかせた暴虐の人と預言し、彼らを相続の長子からはずします。しかしやがてレビ族はモーセが「誰でも主につく者は私のところに」という呼びかけに唯一応じ、終世祭司の職を任命されるようになるのです(出32:26)。長男、次男は退けられ、三男は祭司職、すると四男のユダにチャンスが巡ってきました。彼もまた一度は堕落し、兄弟から離れ、別の道を歩もうとしましたが、主の不思議な導きにより、嫁タマルの信仰を見て心を入れ替えました(38章)。結局、四男ユダが12兄弟のリーダーとなり、やがてその末裔にダビデが生まれ、イエス様が生まれるようになるのです。