祭司となったレビ人

民8;16「彼らはイスラエル人のうちから正式にわたしのものとなったからである。すべてのイスラエル人のうちで、最初に生まれた初子の代わりに、わたしは彼らをわたしのものとして取ったのである」
イスラエルの初子はルベンです。しかし長男ルベンも次男シメオンも、主の御心に反する行為で長子の権利を剥奪されてしまいます。レビもまた同じ運命だったのですが、モーセの「誰でも主につくものは私のところに」という問いかけに集まりました(出32:26)。すなわちレビが長子になるはずでしたが、ここに書かれているように「最初に生まれた初子の代わりに、彼らを取った」のです。彼らは祭司となり、幕屋(すなわち後の神殿)に仕える特別な任務を担うようになりました。実はイエス様の十字架以降、神殿では一度もいけにえは捧げられていません。AD70年に神殿が崩壊してからは、いけにえを捧げる場所でさえ失ったままです。それはイエス様が唯一の捧げものとなり、人類のすべての罪があがなわれたからです。それと同時に捧げる神殿もなくなり、レビ人の消息もわからなくなってしまいました。現在DNAを使って失われた10支族を発見するプロジェクトが進んでいますが、やがてレビ人も発見され、エゼキエル神殿も建てられたとき、ユダヤ人たちはいけにえを捧げるのでしょうか?