捧げる順番

民7:84「以上が祭壇に油がそそがれる日の、イスラエルの族長たちからの祭壇奉献のささげ物であった。すなわち銀の皿十二、銀の鉢十二、金のひしゃく十二」
捧げた部族の順番は、宿営の東から時計回りにテントを張る部族の順番と同じです。最初にユダが宿営し、以降ユダ族は常に部族の先頭に立ちラッパを吹き鳴らし、主を賛美しながら行進するものになりました。本来12兄弟の長男はルベンですが、彼はヤコブの床を汚したため長子の権利を得られませんでした(創35:22)。また次男シメオンと3男レビは妹のディナの事件のとき、相手の部族の男子を皆殺しにしてしまいました(創34:25)。しかしレビ族はモーセ十戒を取りに山へ行ったときに起きた「金の子牛」事件の際、「誰でも主につくものは私のところに」というモーセの問いかけに集まりました(出32:26)。それゆえ、レビ族は祭司職のために特別な立場を与えられました。そうすると次は4男ユダですが、彼は一度は兄弟から離れ、異邦の地で生活を始めましたが、主の不思議な導きで息子の嫁であるタマルの信仰を受け入れ、兄弟たちのもとに戻った経緯があります(創38章)。最終的にはユダが長子の権利を得て、ユダ族の末裔にイエス様が生まれるようになるのです。