死後の世界

1サム28:20「すると、サウルは突然、倒れて地上に棒のようになった。サムエルのことばを非常に恐れたからである。それに、その日、一昼夜、何の食事もしていなかったので、彼の力がうせていたからである」
霊媒が出てきて霊を呼び出す場面はここだけです。それは聖書に死者の霊と話すことを禁じられているからで(レビ20:27)、本来ならば霊媒師はイスラエルにいてはいけない存在なのです。新約にはラザロという貧乏人が死んでからアブラハムのふところにいたとあり(ルカ16:19-31)、ラザロは御使いによりその場所に連れて行かれたことも書かれています。一方、ラザロのいた家の金持ちは黄泉に下だり、二人の間には大きな淵があったと書かれています。そして「ここからそちらへ渡ろうとしても、渡れないし、そこからこちらへ越えて来ることもできないのです」と説明されており、なんとなく死後の世界がどうなっているかが垣間見ることができます。死んだら苦しむのかアブラハムのふところに抱かれるのかは、生きているあいだに全て決まります。ある人は「死ぬ前にちょっと信じてイエス・キリストの恩恵を受ければいいのだろう」と言うでしょう。主はたった一秒信じるために十字架にかかったわけではありません。一刻でも早く主を信じて交わりを持って欲しい、一秒でも多く人と語り合っていたい…と思われているのです。そういう意味でもサウルの犯した罪は大きいと言えます。