ソング オブ ソングス

雅歌1:4「私を引き寄せてください。私たちはあなたのあとから急いでまいります。王は私を奥の間に連れて行かれました。私たちはあなたによって楽しみ喜び、あなたの愛をぶどう酒にまさってほめたたえ、真心からあなたを愛しています」
英語では「song of Solomon」あるいは「song of songs」とタイトルが付けられ、「王の王」「主の主」が「king of kings」「lord of lords」と言われているように、「song of songs」は歌の中の歌という意味になります。「私」と「私たち」というのは王に語りかける、女と女たちのことです。また「女の人」と語っているのは王の言葉です。基本的には王であるソロモンと女との掛け合いを詩にしたもので、互いに愛し合うようすが描かれています。一見、神のメッセージとはかけ離れているように見えますが、「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している(イザ43:4)」と語られた主の預言をさらに具体的にした詩になっています。どこにいても、いつも愛する者のことを考えているのは恋をしている男女ならだれでも経験のあることだと思います。主は一秒たりとも私たちのことを忘れず、ずっと思っていてくださっています。同時に地球上にいる70億人のことを考え、ひとりひとりの必要を知り、なんとか満たそうと考えていらっしゃるのです。人類の最大の必要は神です。創造主なる神を知り、礼拝し、交わるように主は導いています。雅歌にはそのエッセンスが詰まっていると思います。