シヌアルの地

ゼカリヤ5:11「彼は私に言った『シヌアルの地で、あの女のために神殿を建てる。それが整うと、そこの台の上に安置するためだ』」
シヌアルは世界最初の権力者ニムロデが王国を築いた場所のことです。それらはバベル、エレク、アカデの国々のことでバベルはバビロンの語源になりました(創10:10)。バビロニアにはネブカデネザル王の時代にシヌアル神殿があったことがダニエル書に記されています(ダニ1:2)。バビロニアは今のイラクになります。この章でゼカリヤが見たものは「巻き物(1)」「エパ枡(6)」「女(7)」です。巻き物はのろいで(3)、エパ枡は判断する基準の道具、女は惑わす者の象徴だと思います。エパ枡に関しては、穀物を計る道具でもあるので、商売や貿易にまつわる暗示かも知れません。黙示録にはやはり「女」が登場し、地の王たちと不品行を行なうことが書かれ(黙17:2)、その場所は大バビロンだと記されています(黙17:5)。シヌアル=バビロンなので、黙示録の記述とゼカリヤの預言は密接な関係があると思います。エパ枡が取引を暗示して、それが不品行と呼ばれるのは取引の内容が兵器や麻薬、また偶像にまつわる物なのではないでしょうか?2013年に日本はTPPに参加し、世界の主だった国々は関税の壁を取り除きいろいろな商品が自由に取引できるようになろうとしています。いろいろな商品…というのがくせものです。これからの世界情勢に目を光らせる必要があります。