主の前から火が出て

レビ9:24「主の前から火が出て来て、祭壇の上の全焼のいけにえと脂肪とを焼き尽くしたので、民はみな、これを見て、叫び、ひれ伏した」
はたしてイスラエルの罪は赦してもらえるのか?会見が終わったら何が起きるのか?全会衆の関心は、モーセとアロンに注がれていました。主の栄光が現れ、全焼のいけにえを直接自らの火で焼き尽くしたとき、主ご自身がイスラエルとの民の罪を赦し、和解しようとしたようにも思えます。イスラエルの民は荒野で罪を繰り返し、40年のあいだ次の世代に交代するまで待たなければなりませんでした。幕屋が完成し会見の天幕で主の言われて通りの命令が守られ、モーセとアロンは無事に会見を終えて民を祝福した直後の出来事です(21)。天幕の前では全会衆がいたと書かれ(5)、会見の天幕で何が行なわれるのかを見守っていたのです。彼らの不安は、主の火がいけにえと脂肪を焼き尽くしたときになくなりました。英語のNIV訳では「叫び」は「よろこびの叫び」と訳され、主とイスラエルの民の和解がここに成立したのです。彼らの心には赦された喜びと同時に、今まで導いてくれた主への感謝と畏敬の感情がこみ上げたのだと思います。イスラエルの民はその場でひれ伏し、神を礼拝し、感謝を捧げたのです。