任命するには7日を要する

レビ8:33「また、あなたがたの任職の期間が終了する日までの七日間は、会見の天幕の入口から出てはならない。あなたがたを祭司職に任命するには七日を要するからである」
祭司に任命されるには、服を整え(9)、油を注ぎ(10)、いけにえを捧げ(15)、手を置き(22)、血を塗られ(23)、脂とパンを右ももに置き、揺り動かし(25,26)、さらに脂とパンを焼き煙にし(28)、装束に脂と血を降りかけ(30)、いえにえの肉とパンを食べ(31)、最後に余ったパンと肉を火で焼いて(32)一通りの任命の手順が終わります。しかし、これらの手順を完全に守っても祭司職につくことはできません。彼らは7日間会見の天幕に閉じ込められるからです。7はもちろん神の数字で、完全を表わしますが、創世のときには6日間創造をされ、7日目には休まれたとあります(創2:2)。そして創造は完成しました。すなわち7という周期を向かえることで、わざが完成するのです。ここでも祭司職の任命には1日で終わるような作業を繰り返し行なわなければなりません。たとえ主の教えを忠実に守るような人であっても、主に仕えるためには、主の用意された時間を過ごす必要があります。それが7日なのか、7年なのか、70年なのかはそれぞれ人によって違っています。イスラエルは捕囚の時代を70年間過ごしました。人の目には完全で大丈夫に見えても、神の目から見たときそうではないことがあります。すべては神の御心のままに、用意された時間を忠実に過ごせるなら、主が用いてくださるかもしれません。