月のさわり

レビ15:26「彼女がその漏出の間中に寝る床はすべて、月のさわりのときの床のようになる。その女のすわるすべての物は、その月のさわりの間の汚れのように汚れる」
エス様の衣に触れた長血をわずらう女は厳密には、律法に違反していたことになります(マコ5:25)。彼女は25節にある「月のさわりの間ではないのに、長い日数にわたって血の漏出がある場合」に当てはまり、人との交わりを避けなければなりませんでした。それでも人ごみに隠れて、堂々とイエス様の前に出ることができなく、思い余ってイエス様の衣のすそにそっと触れたのです。聖書には「お着物にさわることができれば、きっと直る(マコ5:28)」と書かれており、「直る」のギリシャ語「sozo(ソーゾ)」は「救われる」という意味です。それは自分を苦しみの中から助け出してくださる、という彼女の確信だったに違いありません。女性が命を授かる際に、血が大きく関係していることは神の摂理だと思います。ユダヤ人が割礼を受ける場合も、7日間汚れのときを待って8日目に行なうことも律法の血に関する決まりによるものです。血は命の源であるゆえに、直接さわることを禁じられ、血がどんな肉のうちにあろうとその肉は生きるものになります。クリスチャンはやがて朽ちないからだを着(1コリ15:53)、その中には聖められた血が流れるのではないでしょうか?