取り尽くしてはならない

レビ19:10「またあなたのぶどう畑の実を取り尽くしてはならない。あなたのぶどう畑の落ちた実を集めてはならない。貧しい者と在留異国人のために、それらを残しておかなければならない。わたしはあなたがたの神、主である」
この律法のおかげでルツはいのちを長らえました(ルツ2:17)。またイエス様の時代にも「子犬でも主人の食卓から落ちるパンくずをいただきます(マタ15:27)」というカナンの女がいて、イエス様からその信仰を誉められたことがあります。富を独占せず、貧しい者や異国人を顧みることがこの律法の主旨です。何事も調子が良く、金回りもいいときが人生に何度か訪れるでしょう。あるいは、ずっとお金には困らない人もいます。そういう人自身の人生はいいかも知れませんが、金持ちには決定的な欠陥が生まれてしまいます。それは人の痛みがわからないということです。聖書では「ぶどう畑の実を取り尽してはならない」と教えています。また「落ちた実も集めてはならない」とも書かれています。ほどほどで満足できるように心を主に向けていなければ、欲は人の心を支配し、どんなにお金があっても満足できない貪欲な人になってしまいます。ぶどう畑に落ちた実にも意味があり、貧しい者たちが拾うはずだという主の配慮は人が学ぶべき心の態度だと思います。