1月15日に出発

民33:3「彼らは第一月、その月の十五日に、ラメセスから旅立った。すなわち過越のいけにえの翌日、イスラエル人は、全エジプトが見ている前を臆することなく出て行った」
主が家の門に血を塗らせ、長男が死ぬという災いからイスラエル人を過ぎ越されたのは40年前の1月14日のことでした(出12:6)。その日の夜にパロはモーセにエジプトから出て行くように命じたのです(出12:31)。それで次の日の朝にはイスラエル人は旅仕度をする間もなくエジプトを出ることになりました。ここでは、「全エジプトが見ている前を臆することなく出て行った」とあります。「臆することなく」はNIVでは「defiantly(対抗する態度で)」、NASBは「boldly(大胆に)」、キングジェームスでは「an high hand(手を高く掲げて)」と訳されています。ヘブル語では「ruwm(ルーム)」という言葉が使われ、「揚げる」とか「高める」という意味です。どの訳にしろイスラエルが勝利をもぎ取った態度を表していると思います。彼らには奴隷から解放された喜びと新しい土地に行ける希望とで満たされていたのです。しかし、最初の喜びもつかの間で、エジプト軍が追ってきたとき「エジプトで死んだほうがましだ」とモーセに不平をもらしました(出14:12)。最初の数日で根をあげるイスラエル人は現代のクリスチャンの象徴です。ちょっとの弊害で文句を言わず、最後まで信じる信仰が問われるのです。