申命記5章 安息日を守るよう

申5:15「あなたは、自分がエジプトの地で奴隷であったこと、そして、あなたの神、主が力強い御手と伸べられた腕とをもって、あなたをそこから連れ出されたことを覚えていなければならない。それゆえ、あなたの神、主は、安息日を守るよう、あなたに命じられたのである」
申命記には多くの一人称が見られ、特に「主は私に」という表現は15か所にも及び(2:17、3:2など)、「私」すなわちモーセ申命記の筆者であることがわかります。そのモーセがホレブの山(出19:12)(別名シナイ山)にて石の板に神の指で書かれた十戒を(出31:18)、もう一度イスラエルの民に告げています。6節から21節までは、出エジプトの20章2節から17節をコピーしたように同じです。わずかに安息日の記述だけが違っています。申命記では出エジプトできたことを覚えよ…という書き方ですが、出エジプトでは「主が六日のうちに、天と地と海、またそれらの中にいるすべてのものを造り、七日目に休まれたからである(出20:11)」と言う記述になっています。モーセが思い違いをしたのでしょうか?安息日出エジプト記に書かれていることが原則だと思います。モーセイスラエルが約束の地まで導かれたのは、主である神の御業であり、安息を守ることで異邦人は確かにイスラエル出エジプトをしたことを知るようになると考えたのだと思います。