ユダのシャルム以降

エレ22:11「父ヨシヤに代わって王となり、この所から出て行った、ヨシヤの子、ユダの王シャルムについて、主はまことにこう仰せられる。「彼は二度とここには帰らない」
ユダ王国はレハブアムを初代王として20代王家が続きました。しかし、16代ヨシヤ王以降の王は2名(シャルムとエコヌヤ)は各々3ヶ月と短命に終わり、17から20代までは波乱に満ちた王の交代が行なわれています。シャルムはエホアハズとも呼ばれ、イスラエル王にも同名の王がいます(2王13:1)。シャルムはヨシヤ王の4男で(1歴3:15)、末っ子なのにヨシア王を継ぎます。しかし、23歳で王になったのもつかの間でわずか3ヶ月でエジプトに捕らえられエジプトの地で死にます(2王23:31、34)。「二度とここには帰らない」はそのようすを預言したものと思われます。結局エジプトの王パロ・ネコはヨシヤ王の次男エルヤキムを「エホヤキム」と改名させ王にします(2歴36:4)。どちらも民衆の意思など無視した政略的な判断がはたらいていますが、主は彼らの父ヨシヤ王は「公義と正義を行なった(15)」と言い、彼は幸せだったと告げています。善王はヨシヤで終わり、その後は見るも無残な王の交代劇で最後には捕囚にあってしまいます。それぞれの王に主が苦言を呈した形になったエレミヤ22章でした。